二重国籍保持者に起きた問題

こんにちは☺
出国日がどんどん迫ってきているフェリスです。
なんだか寂しいような嬉しいような、複雑な心境です。



今回は二重国籍保持者に纏わる問題について書きたいと思います。

実は私はシンガポールと日本人のハーフです。
今回留学先をシンガポールにしたのも、自分が生まれ育った故郷についてもっと知りたいという気持ちで決めました。

シンガポールと日本人のハーフなので、シンガポール国籍日本国籍もあります。
しかし、日本もシンガポールも二重国籍を認めておりません
特にシンガポールはとても厳しく、役所関連の手続きをする際に必ず二重国籍でないことを確認してきます。

私はシンガポール国立大学に留学することが決まったとき、Student Visaを申し込むかどうかとても迷いました。
Student Visaとは留学で外国で長期滞在する許可書のようなもので、入国手続きの際に見せなければなりません。
私のシンガポールパスポートは切れていたため使えず、日本のパスポートでシンガポールに入国するしかありませんでした。
普通に考えたらStudent Visaが必要なんですが、一応シンガポール国民でもあるのでStudent Visaが必要かどうか迷っていました。
結局留学資金関連で、日本人留学生としてシンガポール国立大学に在籍しなければならなかったので、Student Visaを申し込みました。

しかし3週間後Student Visaを却下されたという通知が!
少しパニック気味にシンガポール国立大学に連絡したんですが、却下した理由は私が国民であるため、Student Visaが必要ないという判断が下ったそうです。
そりゃそうですよね(笑)

こうして私はStudent Visaなしで、日本パスポートでシンガポールに渡航してきました
入国手続きでドキドキでしたが、何も問題なく通ることができました。


問題はシンガポールに着いた後、インドネシアのバタム島に旅行しに行ったときに起きました。

バタム島はシンガポールからフェリーで1時間ほどしか離れていないところですが、インドネシアの一部なので出国手続きをもちろんしなければなりません。
フェリーが出発する15分前、私たちはようやくフェリーに乗り始めました。
そしてついに私の番が回ってきましたが、なんと私のパスポートが引っかかってしまったのです!
どうやら私はパスポート上オーバーステイになってしまっているようで、パスポートがそのことによって機械に引っかかってしまったのです。

フェリーが出発する15分前、私は(割と離れた)別室に案内されていろんなことを質問されました。
ビザなしの場合、シンガポールは30日間(飛行機できた場合)滞在できます。
私が日本からシンガポールに入国したのは7月31日、バタム島に行ったのは11月3日なので、3カ月以上経っていました。オーバーステイですね(笑)

別室で私は入国審査官にシンガポール人であることやシンガポールのパスポートが切れていることについて説明をしました。
そこで私は言われました「二重国籍がこの国では禁止であることは知っているか?下手すると罰せられるよ」と。

いや、二重国籍が禁止されていることは知っていますよ。
でも問題は今後シンガポールに住むのか、日本に住むのか、まだ何も具体的なイメージができていないのに、どうやって決めればいいの???
まだ大学3年生で就活もまだ始めていない、本当に何とも言えない状況で私は国籍を決めて後悔をしないのだろうか?
なんといっても一回手放した国籍は二度と戻ってこないので…
私は生まれから13年間、ずっとシンガポールに住んでいたので故郷と思っているし、中1から7年間住んでいる日本も私の大切な第二の故郷なのです。

今まで私は何度もシンガポールから何度もいろんな国に行ってきましたが、全く問題はありませんでした。
なぜ今回このように引っかかってしまったのでしょうか?

問題は日本のパスポートでシンガポールに入国したことです
もしシンガポールのパスポートで入国すれば、国民なのでオーバーステイとかにはならずに済みましたが、日本のパスポートで入国したのでパスポート上”外国人”として処理されてしまったのです。

ならばシンガポールのパスポートを更新すればよかったじゃないの?
そうなんですが、パスポートを更新できませんでした
シンガポールは21歳が成人年齢です。二重国籍保持者は成人したらどっちの国籍を取るのかを決めなければなりません。
私は丁度成人年齢を超えてしまったので、二重国籍のままでパスポートを更新できなかったのです。

結局入管審査官にシンガポール国籍を取りたいが、現在まで日本の大学に在籍をしているのでビザ申請等の情報集めでまだ日本国籍を返上できないことを説明し、パスポートに一時的な対策をしてもらい、何とかバタム島に行くことができました。

バタム島から帰国の際もまた(よく分からないが)パスポートが引っかかり、結局時間があるときにICA(Immigration and Checkpoint and Authority, 入国管理局)に行くようにアドバイスされました。

大晦日の日に私はICAに行きました。
そこでもパスポートが引っかかったときと同じように事情を説明して、国籍を決める期限を延長してもらいました。
まずは3カ月延長して、その間に必要な期間まで伸ばす手続き(私の場合大学卒業を期限とする)を行うことになりました。

この手続きは国籍返上の際に必要な書類と一緒にくっついているんですが、2枚目の書類を記入してスキャンして、ICAにそれをemailします。
また私は大学卒業までに延長したいので、在学証明書もスキャンして送る必要があります。

二重国籍に関する書類(1枚目)

二重国籍に関する書類(2枚目表)

二重国籍に関する書類(2枚目裏)

現在はまだ書類審査中ですが、もし書類が通れば大学卒業まで国籍の問題の心配をしなくて済みます。
また近況報告しますのでお楽しみに!☺

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